台湾の元軍人、中国への機密情報漏洩で告発 4年間にわたるスパイ活動

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台湾の国家安全保障が大きく揺らぐ事件が発覚した。
退役した空軍パイロットが4年間にわたり中国へ軍事機密を漏洩していた疑いが持たれている。
台中の検察当局によると、元空軍パイロットの史濬程とその後輩である許展誠は、台湾の防衛戦略や雄三ミサイルの配備に関する極秘情報を中国側に提供していたという。
2人はスパイ行為を隠蔽するため、オンラインゲームの用語を暗号として使用し、情報のやり取りを行っていたことが発覚した。
調査の結果、彼らの活動は2019年から継続しており、台湾の国家安全保障に深刻な影響を及ぼしていた。
さらに、史と許は中国の情報機関と連携し、架空の企業を設立して違法な資金を受け取っていたことが判明。

史は『ジェイソン・ガオフェイ』という偽名を使用し、事業取引を装った資金移動を行い、中国渡航時に機密情報を提供していたとされる。
捜査当局の調べによると、2人はこれまでに少なくとも150万台湾ドルの報酬を受け取っていた可能性がある。
検察は国家安全法および汚職防止法に基づき起訴し、2人には5年以上の実刑判決が下る可能性がある。
この事件は台湾の軍事情報ネットワークの重大な脆弱性を浮き彫りにした。
今後、台湾の防諜体制は外部からのスパイ活動に対抗するために、より強化されるべきではないだろうか。