スペインの高級ファッションブランド、ロエベのクリエイティブディレクターを務めたジョナサン・アンダーソンが、11年間の任期を終え退任することを発表した。
自身のブランドJWアンダーソンを設立したことでも知られる北アイルランド出身のデザイナーは、ジェンダーレスなデザインと斬新なスタイルで知られ、ファッション業界に大きな影響を与えてきた。
2013年にロエベのクリエイティブディレクターに就任して以来、アンダーソンはブランドを大胆に刷新し、現代のラグジュアリーファッションの新たな基準を打ち立てた。
リアーナのスーパーボウル・ハーフタイムショーでの衣装など、彼の手掛けたアイコニックなスタイルは世界的に称賛されている。
インスタグラムでの発表では、『才能ある仲間と共に、想像力を形にする旅ができたことは幸運だった。
私の章は終わるが、ロエベの物語は続いていく』とコメントした。
この退任劇は、ファッション業界全体の大きな変革の一環とされ、アンダーソンの次の動向に注目が集まっている。
複数の報道によると、彼はクリスチャン・ディオールの新たなクリエイティブディレクターに就任する可能性が高いという。
今年初め、ディオールのメンズ部門のアーティスティックディレクターであるキム・ジョーンズが辞任し、後任が未定のままとなっている。
ロエベはアンダーソンの貢献を称え、『彼の指導のもと、ブランドは前例のない成長を遂げ、文化的影響力を強めた』とコメントした。
ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで学び、2008年に自身のブランドを立ち上げたアンダーソンは、数々の受賞歴を誇り、2024年のファッション・アワードでは2年連続で年間最優秀デザイナーに輝いた。
今後のキャリアについては未発表だが、彼の次なる挑戦に業界の注目が集まっている。