ディズニーの実写版『白雪姫』は、キャスティングやキャラクター描写を巡り大きな論争を巻き起こしてきた。
様々な議論の中、映画は来週イギリスで公開されるが、ディズニーは控えめな形でスペイン北部の城でヨーロッパ・プレミアを開催した。
論争の発端は2022年、俳優ピーター・ディンクレイジが「7人の小人が洞窟に住む物語を現代で再び描くのは時代遅れ」と批判したことだった。
これを受け、ディズニーは小人のキャラクターをCGIに置き換えたが、小人症の俳優からは「役を奪われた」とさらなる批判が起こった。
主演のレイチェル・ゼグラーも「1937年版は時代遅れ」と発言し、オリジナル作品の恋愛描写を批判。
「男性が白雪姫をストーカーするような描写がある。
それを今回はやらなかった」と語った。
この発言が、「ディズニーが政治的正しさを優先しすぎている」との非難を招いた。
さらに、ゼグラーと邪悪な女王を演じるガル・ガドットの間に政治的対立があるとの憶測も飛び交った。
ゼグラーはパレスチナ支持の立場を取り、ガドットはイスラエル国籍を持ち兵役経験があることから、両者の関係が注目された。
しかし、二人は公の場で共演しており、確執を否定している。
近年のディズニーは、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリーのキャスティングを巡る論争など、実写化のたびに激しい議論を巻き起こしている。
キャストの多様化は進んでいるが、批判的な声も少なくない。
ディズニーの実写リメイクは、現代的な価値観を反映した進化なのか、それとも単なる話題作りに過ぎないのか。