80歳のジャスパー・キャロット コメディ愛は今も変わらず

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イギリスのコメディ界のレジェンド、ジャスパー・キャロットが今週金曜日に80歳の誕生日を迎え、これまでのキャリアと今なお続くコメディへの愛を振り返った。
頻繁に舞台に立つことは減ったものの、観客との時間を大切にし、笑いを届ける喜びは変わらないという。
ジャスパー・キャロット(本名:ロバート・デイヴィス)は1945年3月14日、バーミンガムで生まれた。
1970年代にミッドランド地方の暮らしを題材にしたユーモラスなエピソードで注目を集め、1975年には『Funky Moped』がヒット。
テレビ番組『Carrott’s Lib』『Carrott’s Commercial Breakdown』、ゲームショー『Golden Balls』などを通じて全国的な人気を獲得した。
俳優ロバート・パウエルと共演したコメディドラマ『The Detectives』も好評だった。
芸名の由来について、キャロットはELOの元ドラマー、ベヴ・ベヴァンとのゴルフ場でのやり取りがきっかけだったと回想する。
「『ジャスパーって誰?』と聞かれ、とっさに『キャロット』と答えたんだ」と語る。
この名前が定着し、妻でさえ6ヶ月付き合うまで本名がロバートであることを知らなかったという。
また、彼はバーミンガムでのチャリティイベントでプリンセス・ダイアナに会った思い出を大切にしている。

そのカリスマ的な存在感に圧倒され、思わずカーテシー(礼)をしてしまったと笑いながら振り返った。
8年前には大掛かりな心臓手術を受け、当初はトリプルバイパスの予定がクアッドバイパスとなった。
それでもキャロットは前向きに生き、コメディを続けている。
「僕はピーター・ケイのように最初から観客を笑わせるタイプではなく、いつも少しずつ観客を引き込んできた。
でも、それが自分のスタイルだった」と語る。
80歳を迎えた今、「朝起きて、その日を楽しむだけ。
8歳の頃と何も変わらない」と人生の喜びを噛みしめる。
年齢を重ねることでコメディにどのような変化が生じるのか。
年配のコメディアンたちはどのようにして笑いを生み出し続けるのか、その秘訣が問われる時代かもしれない。