英ガールズアラウドの歌手シェリル・トゥイーディを執拗にストーキングしていた男が、再び自宅に現れたとして、16週間の実刑判決を受けた。
50歳のダニエル・バニスター被告は、過去にもトゥイーディの自宅に押しかけたことで収監されていたが、2023年12月に再びバッキンガムシャー州の彼女の自宅に現れ、接近禁止命令を破った。
裁判所によると、バニスター被告は2023年1月には「シェリルを迎えに来た」と語り、7月には「ワインが欲しい」と要求するなど、繰り返しトゥイーディを困惑させていた。
彼が自宅のインターホンを鳴らすのを防犯カメラで確認したトゥイーディは、「パニックになり、恐怖を感じた」と証言。
特に幼い息子のベア君が映画から帰宅する予定だったため、彼がストーカーに遭遇しないか不安だったという。
ハイ・ウィコム治安判事裁判所は、ストーキングと接近禁止命令違反でバニスター被告に実刑を言い渡し、3年間の接近禁止命令を無期限のものに変更した。
判事は、被告がトゥイーディの恐怖を理解しながらも、それを無視していたと指摘。
バニスター被告は過去に暴力犯罪歴があり、2012年にはロンドンのホームレスシェルターで発生した事件で男性を死亡させ、過失致死罪で有罪判決を受けている。
英国検察局は、「このような犯罪者の行動は被害者に深刻な恐怖と不安をもたらす」と非難。
バニスター被告は3カ月間の勾留を受けていたが、今後数週間以内に釈放される可能性がある。
この事件は、接近禁止命令がストーカー被害者をどこまで守れるのかという問題を浮き彫りにしている。
再犯を防ぐために、より厳格な法的対策が求められるのではないだろうか。