イギリスでは小売盗難の急増が社会問題となっており、その実態を調査するBBCのドキュメンタリーで、司会者のステイシー・ドゥーリーが自身の衝撃的な過去を告白した。
彼女は10代の頃、アイライナーやマスカラを万引きしていたことを認め、「決して正当化できることではない」と語った。
彼女のドキュメンタリーでは、イギリス国内での万引きが過去最悪のレベルに達していることが明らかになった。
英国小売業コンソーシアム(BRC)の調査によると、過去1年間で約24%の国民が万引きを目撃しているという。
さらに、店員に対する暴力や虐待も増加しており、多くの小売業従事者が危険にさらされている。
万引きを行う理由は様々だが、一部の人々は大企業に対する反抗と見なし、また別の人々は生活必需品を手に入れるために仕方なく盗みを働いている。
ドゥーリーの取材では、ある母親が子供にミルクやパンを与えるために盗みを働いたと語り、罪悪感に苛まれていたという。
マンチェスターの化粧品店で働くディップスは、「年々状況が悪化しており、店員への暴言や暴力も増えている」と証言した。
特に最近では、万引きがSNSで拡散され、盗みを助長するような投稿が横行しているという。
BRCの報告によると、イギリスの小売業界は年間約20億ポンドの損失を被っており、これが商品の値上げにつながっている。
専門家は、今後さらに厳しい法執行と店舗従業員の保護策が求められると警鐘を鳴らしている。