石見銀山での転落死亡事故、市職員2人の起訴猶予が決定

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島根県の世界遺産・石見銀山遺跡で発生した悲劇的な事故に関し、大田市の職員2人は法的責任を問われないこととなった。
2023年3月、愛知県北名古屋市の68歳の女性が羅漢町橋付近の柵にもたれた際に崩壊し、川に転落して死亡した。
事故後、市の50代課長と40代職員の2人が、業務上過失致死の疑いで書類送検された。

2人は柵が修理を必要としていることを認識していたにもかかわらず、適切な対策を講じなかったとされる。
しかし松江地検は11日、捜査の結果として起訴猶予を決定した。
橋や周辺施設の管理を担当していた2人の職員は、安全措置を怠ったことでこの悲劇が引き起こされたとされるが、法的責任が問われない決定に対して、行政の安全管理責任のあり方に疑問の声も上がっている。