日本が地下鉄サリン事件から30年を迎えるにあたり、東京都江東区で3月13日、大規模なテロ対策訓練が実施された。
警視庁、東京消防庁、聖路加国際病院などの機関が連携し、電車内で有害液体が撒かれたことを想定したシナリオで、対応能力の検証が行われた。
訓練には約100人が参加し、実際の電車や模擬駅を使用して、専門部隊が防護服を着用しながら液体を検査し、回収作業を行った。
別の部隊は汚染区域を除染し、鑑識課員も現場で証拠収集を担当した。
警視庁の横山和子署長は『多くの方が犠牲になった事件を風化させてはならない』と述べ、世界的にも化学テロの脅威が続いていることを警戒し、今後も対策を強化する方針を示した。