テリー・プラチェット卿の伝説を支えたエージェントが語る、その天才とユーモア

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テリー・プラチェット卿がこの世を去って10年。
彼の長年の友人でありエージェントであったコリン・スマイス氏が、作家としての天才的なユーモアと創造力、そして彼の生涯にわたる情熱について語った。
1968年、若き日のプラチェットが記者としてスマイスの事務所を訪れたことから、二人の運命は交差する。
文学についての何気ない会話が、生涯にわたる協力関係へと発展し、スマイス氏は彼の最初の5冊の本を出版した後、エージェントとして支えることとなった。
2015年にプラチェットが亡くなるまで、この信頼関係は揺るがなかった。
プラチェットの作風は、ファンタジーでありながらも皮肉と哲学的要素を巧みに融合させ、彼の『ディスクワールド』シリーズは現代ファンタジーの代表作となった。

スマイス氏は彼の創作スタイルについて、非常に直感的でありながらも緻密で、朝食前に400語を書き上げることも珍しくなかったと回想する。
名声を博したプラチェットだが、彼は決して名声に酔いしれることはなく、執筆以外の時間はガーデニングに費やすことが多かったという。
彼の生前、アルツハイマー病と診断された後も創作をやめることなく、死の直前までベストセラーを生み出し続けた。
スマイス氏は、彼との長年の友情を振り返りながら、突然の電話で「次の展開が思いつかない」と相談を持ち掛けられたことを懐かしく思い出す。
そして、話しながら解決策を思いつき、何の前触れもなく電話を切ることもあった。
こうしたエピソードを通して考えさせられるのは、プラチェットのような先駆的な作家たちが、その死後も正当に評価され続けるにはどうすればよいのかということである。