ゲイリー・ライトボディ、父の死で「壊れた」…喪失感を語る

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スノー・パトロールのボーカル、ゲイリー・ライトボディが、父の死による精神的な打撃を赤裸々に語った。
彼の父ジャックは2019年12月、認知症との闘いの末に介護施設で亡くなった。
ライトボディは「自分が壊れてしまった」と感じ、1年間何も感じられないほどの喪失感に包まれたという。
彼はその深い悲しみを文章に書き留めることで昇華させたが、最初は誰かに読ませるつもりはなかった。
「ただ自分のために書いていた」とBBC News NIに語る。
しかし、執筆を終えた後、親しい友人たちと共有すると、それぞれが異なる形で喪失と向き合っていることを知った。
そして、共通しているのは「愛したからこそ、喪失が苦しい」という事実だった。
ライトボディの著書『The Forest is the Path』では、父の死と、その最期の時間に寄り添えなかったことへの後悔が綴られている。
「父の認知機能が低下し、病気が進行していく間、私はほとんどそばにいなかった」と胸の内を明かした。
書くことでようやく自分の感情を整理することができたという。

また、父の死は彼の人生観を大きく変えた。
「親が亡くなるなんて考えもしなかった。
認知症だとわかっていても、どこかで信じたくなかったんだろう」と振り返る。
父の死後、「自分が家族の柱となる番だ」と責任感を抱いたという。
アルコールと薬物依存に苦しんできた彼は、2016年に重度の感染症を患い、心身ともに限界を迎えた。
しかし、そこから立ち直り、今では「より目覚め、今この瞬間を生きている」と感じている。
彼の著書は、スノー・パトロールのアルバム『The Forest is the Path』と深くリンクしている。
アルバムを聴くことで、彼の感情的な旅がより理解できるかもしれない。
ライトボディの経験は、喪失と向き合う困難さ、そして創造的な表現が持つ癒しの力を浮き彫りにしている。
さらに、この話題を通して、大きな悲しみに直面した人々に対する社会的なメンタルヘルス支援の必要性が改めて問われる。