東京国税局査察部は、大手司法試験予備校「伊藤塾」を運営する「法学館」の前代表取締役である西肇氏(71)を、所得税約6800万円を脱税した疑いで東京地検に告発した。
関係者によると、西氏は2021年に約1億1600万円の給与所得と、保有していた法学館の株式譲渡による約4億2千万円の利益を得ていたが、確定申告を行わず脱税した疑いが持たれている。
捜査当局の調査によると、未申告の所得の一部は法学館からの借入金の返済や、上場企業の株式取得に充てられていたとみられる。
東京地検は現在、告発内容を精査している。