岩手県大船渡市で発生した大規模な山火事が、発生から5日が経過しても鎮火の兆しを見せていない。3日朝までに被害面積は2100ヘクタールに達し、さらに拡大する恐れがある。火の手は建物にも及び、住民の不安が高まっている。
大船渡市では3日も空気が乾燥しており、火の勢いは衰えていない。現在、自衛隊や消防が総力を挙げて消火活動を行っているが、強風により延焼が続いている状況だ。
2011年の東日本大震災で大津波に襲われた大船渡市の住民は「津波は前から襲ってくるが、山火事は後ろから迫ってくるようで恐ろしい。一刻も早く鎮火してほしい」と不安を語る。
さらに、岩手県は火災による影響で高校入試を受験できない生徒に対し、別日程で試験を受けられる措置を取ることを決定した。
専門家のコメント:
今回の山火事は乾燥と強風が重なったことで、短期間で大規模に拡大した典型的なケースといえる。近年、気候変動による異常気象が山火事の頻度を増加させており、日本でもより一層の対策が求められる。特に被災地の復興が続く地域では、迅速な対応が必要不可欠だ.