10日夜、台湾・花蓮県新城郷で衝撃的な銃撃事件が発生した。
ある男性が、仕事の不安定さと家庭の責任を果たせないことを理由に父親から激しく叱責され、怒りのあまり猟銃を手に取り、父親の脚を撃った。
弾丸はすねを貫通し、父親はその場で倒れ、救急隊が必死に救助にあたった。
事件は家族の集まりの最中に起きた。
目撃者によると、父親は息子の生活の不安定さを非難し、2人の子供を養う責任があるのに何も成し遂げていないと怒りをあらわにした。
激昂した息子は銃を持ち出し、至近距離から発砲した。
驚愕した家族はすぐに彼を押さえつけ、警察が到着するまで拘束した。
警察の調べでは、この猟銃は正式に登録されていなかったことが判明。
台湾では個人の銃器所持が厳しく制限されており、警察は違法銃器の流通ルートを徹底的に捜査するとしている。
容疑者は「友人から預かっていたもの」と主張しているが、警察はさらなる捜査を進めている。
消防隊の報告によると、被害者の脚の傷は深刻であり、すぐに止血処置を施し、花蓮慈済病院に搬送された。
専門家は、この事件が台湾の家庭内暴力問題の深刻さを改めて浮き彫りにしていると指摘する。
台湾では銃規制が厳しいものの、違法な銃器が流通している事実も否定できない。
この事件を受けて、違法銃器の取り締まりをさらに強化すべきではないかという議論が再燃している。