台湾の人気YouTuber理科太太と元夫の法廷闘争が新たな展開を迎えた。
元夫のジョン・ウー氏が、訴訟文書を無断でネット上に共有したとして、台湾検察により起訴された。
問題となったのは2022年にウー氏が、離婚訴訟の関連書類をGoogleドライブにアップロードし、Instagramのメッセージ機能を使って少なくとも5人のネットユーザーと共有した行為。
これには理科太太の個人情報が含まれており、台湾の個人情報保護法に違反すると判断された。
ウー氏は『中国語が分からないため、文書の内容を理解していなかった』と弁明したが、検察の調査では、彼が基本的な漢字や名前を識別できることが判明し、この主張の信憑性が疑問視されている。
2人は2021年に離婚後、財産分与をめぐり多数の訴訟を抱えている。
なお、理科太太自身も過去に、ウー氏の医療記録を違法に取得した疑いで起訴されており、この事件は現在も審理中である。
この一件は、ネット上での個人情報の取り扱いに関するリスクを浮き彫りにしている。
デジタル時代における法的機密の保護について、より厳格な対策が求められるのではないだろうか。